文献

J-GLOBAL ID：200902203224793588   整理番号：08A0671469

YBCO超電導線材のひずみおよび疲労特性評価

Strain and Fatigue Properties of YBCO coated conductors

著者 (11件)： 石山敦士 (早稲田大) ,  田中洋輔 (早稲田大) ,  川井優季 (早稲田大) ,  佐藤俊祐 (早稲田大) ,  植田浩史 (早稲田大) ,  塩原融 (SRL) ,  山田穣 (SRL名古屋) ,  飯島康裕 (フジクラ) ,  斉藤隆 (フジクラ) ,  鹿島直二 (中部電力) ,  長屋重夫 (中部電力)
資料名： 電気学会超電導応用電力機器研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： ASC-08  号： 19-26.28-31  ページ： 53-58  発行年： 2008年06月13日 
JST資料番号： L1912A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： SMESの実用化を考えるにあたっては,SMESの超電導コイルに加わるひずみの問題を考慮する必要がある。何故なら超電導コイルの巻線線材は,冷却による圧縮ひずみ(熱ひずみ)だけでなく,周期的なコイルの励磁・減磁に伴ってローレンツ力による引張り・圧縮ひずみ(機械ひずみ)を繰り返し受けるからである。そこで今回YBCO超電導線材について,ひずみ-Ic特性(ひずみ特性)およびひずみの繰り返し印加による疲労特性を,実験的に調べたので報告する。IBAD/PLD法,IBAD/MOCVD法でYBCO超電導線材を作製し,そのひずみ特性試験,疲労試験を行った。その結果,ひずみ特性試験では,製法によらず,ひずみ ε=0,3%程度で約2%,0.4%程度で約3%,0.5%程度で約6%のIcの低下が測定された。疲労試験では,繰り返しによる明確な特性劣化は観測されなかった。これより,コイルが受けるひずみが03~04%程度であれば,励磁・減磁の繰り返しによる特性劣化は生じないという事が明らかになった。

シソーラス用語： *イットリウムバリウム銅酸化物 ,  超伝導線 ,  SMES ,  *超伝導コイル ,  *歪 ,  Lorentz力 ,  疲れ寿命 ,  物理蒸着 ,  MOCVD ,  損傷 ,  疲れ試験 ,  繰返し試験 ,  *劣化 ,  *材料試験 ,  パルスレーザ蒸着
準シソーラス用語： IBAD法 ,  PLD【蒸着】 ,  YBCO ,  *圧縮歪 ,  超伝導コイル式電力貯蔵

分類 (2件)： その他の超伝導応用装置  (BM04044V) ,  金属の放射線による構造と物性の変化  (BK16122N)

引用文献 (8件)：

• M Zeisberger, I Latka, W Ecke, T Habisreuther, D Litzkendolf and W Gawalek: “Measurement of the thermal expansion of melt-textured YBCO using optical fibre grating sensors”, Supercond. Sci. Technol., Vol.18, S202-S205(2005)
• Nagesh S Kini, Arun M. Umarji: “Thermal analysis and thermal expansion studies on high density”, Solid State Sciences 5, pp. 1451-pp1457,(2003)
• N. Cheggour, J. W. Ekin, Y.-Y. Xie, V. Selvamanickam, C. L. H. Thieme and D. T. Verebelyi: “Enhancement of the irreversible axial-strain limit of Y-Ba-Cu-O coatedconductors with the addition of a Cu Iayer”, APPLIED PHYSICS LETTERS, Vol87, No.212505, pp1-pp3(2005)
• 低温工学協会・関西支部 編,:「低温工学ハンドブック」, 内田老鶴圃新社,(1988)
• 新技術開発事業団 監修,:「高温超電導ハンドブック」, 丸善株式会社,(1988)

タイトルに関連する用語 (5件)： YBCO ,  超電導線材 ,  ひずみ ,  疲労特性 ,  評価