抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,近年海洋石油ガス探査に利用されている海洋人工(制御)電流(信号)源電磁探査(Marine CSEM,MCSEM)法の逆解析へのTikhonov正則化(regularization)と電磁(EM)マイグレーションの適用について詳細に検討した。MCSEM法データの3次元解析は,取得データ量の増加や解析領域の複雑化による計算コスト上昇のために非常に困難な数値計算問題の一つとなっている。この問題に対処するために,本稿では電磁マイグレーションによってヤコビアン行列を計算するTikhonov正則化法の適用を試みた。また,より安定した解を得るために正則化逆解析の解法として共役勾配法を採用した。さらに反復計算における順解析部分には,高速化のために多重格子準線形(Multigrid Quasi-Linear,MGQL)近似(Ueda and Zhdanov,2006)を使用した。本稿で開発した手法を,海底下の3次元高比抵抗異常領域を想定した数値モデルを用いて検証した。その結果,MCSEM法データの解釈へ適用可能なことがわかった。(著者抄録)