抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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開閉電気接点は,現在でも莫大な量が使われ,かつ,物理現象の解明に本質的な課題が山積しているデバイスである。特に,大きな電流を遮断する開閉電気接点では,開離時にアーク放電が発生することは不可避で,アーク放電時間の短縮が,機構設計のポイントとなる。筆者らは,これまでに過渡電流スイッチをコンデンサと直列に接続し,通電開閉接点には並列に接続し,通電接点の開閉動作に遅延させれば,アーク放電を抑止できることを示した。しかし,この方法によりアーク放電が抑止されるのは,並列コンデンサが未充電の場合であり,衝突弾性振動(バウンス)現象による高速度のオンオフが繰り返すと,アーク放電が抑止できない場合が発生する。すなわち,閉成時に可動接点が固定接点に衝突して起こるバウンスと呼ばれる弾性衝突の振動現象時にもアーク放電が発生することがある。そこで,従来とは異なる視点での電気接点バウンス現象の検討が必要となった。本研究では,過渡電流スイッチ回路の実用化のために,開閉電気接点のバウンスに関する詳細な検討をシミュレーションと実験により行った。その結果,接点間のクーロン静電力によると考えられる,異常なバウンス現象を発見し解析した。