抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,筆者らがこれまでに提案しているResizable-LSHを改善し,広域な閾値に対しても類似検索を可能にする手法を提案する。近年,類似度の尺度として距離を用いた高速な類似検索手法の1つとして,Locality-Sensitive Hashing(局所性鋭敏型ハッシング,以下LSH)による近似的な類似検索が注目されている。LSHとは「距離が近い入力同士は高い確率で衝突する」特徴を持つハッシュ関数を用いたデータマッピング手法である。しかし事前計算の際に類似度の閾値を固定とすることで高速化しているため,エンドユーザが閾値を変更しながら類似検索をすることはできない。そこでResizable-LSHではハッシュ値が近いデータも検索することで,閾値を可変とした類似検索を実現しているが,閾値が大きくなると検索量も膨大になるため,速度低下を招いていた。本稿ではResizable-LSHのハッシュ値検索方式を変更してハッシュ値探索とデータ探索を同時に行う手法を提案する。本手法により,従来のResizable-LSHと比較して800倍以上の速度向上を達成し,広域な閾値を設定した場合でも高速な類似検索を実現する。(著者抄録)