抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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本研究の目的は,生産農場における繁殖雌豚の行動測定の定義を明らかにし,妊娠末期豚と授乳期の母豚の行動を比較することであった。繁殖雌豚500頭一貫経営の生産農場を5年間で13回訪問した。分娩クレート内で飼育されている妊娠末期豚と授乳豚の4姿勢行動(立位,側臥,腹臥,犬座)と3つの常同行動(偽咀嚼,柵かじり,飲水器遊び),そしてその他行動(rooting,pawingと摂食行動)に関して,15分間隔6時間のポイントサンプリング法によって記録した。6時間25回の全回数あたりの姿勢と常同行動の観察割合を算出した。側臥と腹臥はともに横臥姿勢である。授乳豚は,立位,側臥,飲水器遊び,摂食行動を妊娠末期豚より多く示したが,犬座,腹臥,偽咀嚼,rootingとpawingは,妊娠末期豚が多く示した(P<0.05)。分娩0から2日前には,8日以上前に比べて,妊娠末期豚は犬座姿勢と柵かじりが増えた(P<0.05)。授乳が進むにつれて,母豚は腹臥,犬座,立位が増えた(P<0.05)。本研究では農場で飼育されている授乳豚と妊娠末期豚の行動は違うことを示唆した。(著者抄録)