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J-GLOBAL ID：201102266995724898   整理番号：11A0855199

ACK到着間隔計測によるRTT推定を用いたTCP輻輳制御方式

TCP Congestion Control using RTT Estimation by Measuring ACK Intervals

著者 (3件)： 根本洋平 (早稲田大) ,  小倉一峰 (早稲田大) ,  甲藤二郎 (早稲田大)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 448(NS2010 163-295)  ページ： 603-608  発行年： 2011年02月24日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在までTCPの輻輳手法として標準的に用いられてきたTCP Renoには,RTT不公平性の問題がある。そのためRTT公平性を実現するための輻輳制御手法としてTCP LibraやHRF TCP(Hybrid RTT Fair TCP)などが提案されている。しかしHRF TCPにおいて他の輻輳制御手法との公平性を実現するためには,競合している相手フローのRTTを推定する必要がある。筆者らは競合フローのRTTを推定するために,ボトルネックルーターにバッファされるパケット量を利用する手法を提案した。しかし,その手法ではボトルネックルーターのバッファサイズなどをあらかじめ推定する必要があるなど,限られた条件下でないと性能を発揮することができない。本稿では,ACKの到着間隔を利用し競合相手との送信するパケットの割合を推定することで前述の条件に依存することなくRTT公平な制御を行う手法を提案し,シミュレーションおよび実機によるエミュレーション実験を通してその効果を確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 通信信号 ,  TCP/IP ,  *輻輳制御 ,  *ルータ【通信】 ,  時間 ,  バッファ方式 ,  パケット ,  *転送制御プロトコル
準シソーラス用語： *ACK信号 ,  *RTT ,  *TCP【プロトコル】 ,  バッファサイズ

分類 (2件)： 計算機網  (JC03000K) ,  データ通信  (ND11040A)

引用文献 (11件)：

• STEVENS, W. R. TCP Slow Start, Congestion Avoidance, Fast Retransmit, and Fast Recovery Algorithms. IETF RFC 2581. 1997
• OGURA, K. Congestion Control with Two Fair Allocation Modes to Achieve RTT-Fairness. ICMU 2010, Apr. 2010
• 根本. ルーターバッファ推定によるRTT推定を用いたTCP輻輳制御方式. 信学ソ大, Aug. 2010. 2010
• PADHYE, J. Modeling TCP Throughput : A Simple Model and its Empirical Validation. ACM SIGCOMM 1998, Sept. 1998
• MARFIA, G. Balancing Video on Demand Flows over Links with Heterogeneous Delays. ACM MobiMedia 2007, Aug. 2007

タイトルに関連する用語 (5件)： ACK ,  計測 ,  RTT ,  推定 ,  TCP輻輳制御