抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
著者らは以前に高校生に対して一斉講義形式の遠隔教育実験を行い,視線が一致する双方向TV会議システムの利用による教育効果について考察した。本論文では,早稲田大学と岡崎女子短期大学に視線一致型及び従来の視線不一致型会議システムを設置し,長期間に渡る実践的学習活動を行って学習者の学習行動や学習達成感に生じる差異を調べた。まず,1)非課題型交流,2)課題型交流,3)CSCL(Computer Supported Collaborative Learning)による学習支援という学習構成を検討し,1年目の取組みとして遠隔交流学習の構成を確立した。具体的には,1),2)を視線一致型,従来型,実対面で実施して交流学習の終了後に事後質問紙調査を行った。特に,1)において視線一致型は親近感が増し,学習コミュニティの形成に寄与することがわかった。次に,2年目の取組みとして1)から見出した題目の課題討論を行う2)を実施し,得られた質問紙調査結果を共分散構造分析して交流学習因果モデルを導出した。また,3年目に行った交流学習のうちディベートを実施した結果を2)のデータとして,2年目の調査結果との学習内容別比較分析を行い,ディベート学習は実対面よりも視線一致型学習環境の方が有効であることを確かめた。