抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近中国でも肥満と糖尿病が増加傾向にある。中医学では糖尿病を「消渇」と呼び,症状は多飲(渇き),多食,多尿,消痩(痩せすぎ)で,「三多一少」と表現される。中医学の基礎概念である陰陽五行学説に基づき,食材の持つ様々な機能を組合わせて作った”薬膳料理”を食べることで,人が本来有する臓器機能を回復させ,身体内部を整えることで糖尿病を改善できると考えている。糖尿病の発症には,飲食の不節,情志失調による,房室過度・運動不足による,ものとがある。多飲は肺部で「上消症」,多食で痩せるは胃部で「中消症」,多尿は腎臓部で「下消症」と三種に分類される。消渇症の主な状態は「陰虚燥熱」,「気陰両虚」であるとして糖尿の食養生について述べたほか,養生茶としてサラシア茶,ヤーコン茶,白茶,緑茶の効能について略述した。さらに,上海で売られていたザボン(別名ブンタン)の話,ほうじ茶を題材にした落語「茶の湯」について記述した。