抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然現象や自然素材を活用したメディア技術は精緻な制御は難しいが,自然で親しみやすい,周囲の環境と溶け込みやすい,偶発性の表現といった特徴がある。本論文では,太陽の光や動きを直接的に情報提示や空間演出に取り入れ,フォトクロミック材料を用いて発色を動的に制御する技術(ソラ・カラ)を提案した。具体的には,1)波長選択した太陽光の照射による発色の濃淡制御,2)スクリーン内に異なる2種類の波長選択光の照射領域を作ることによる発色パターンの生成,3)動的な発色パターンの生成法について検討した。太陽光のうち直接光のみを波長選択の対象とするので,フォトクロミック材料としてジアリールエテン(DAE)を利用した。また,2)では直接光を波長選択した光と散乱光を照射する照射領域と,波長選択した直接光をさらに遮蔽して結果的に散乱光のみ照射する遮蔽領域によって発色に濃淡を生じさせる。3)としては,i)影の発色パターンを生成して場に残す,ii)太陽の動きと連動して発色の向きを刻々と変える,iii)太陽の動きと連動して発色パターンを動的に変化させるアプリケーションを実現する。DAEスクリーンを用いた特性実験によって本手法の妥当性を検証するとともに,ミニチュア模型でi)~iii)で実装して屋外においてそれらの有効性を確かめた。