抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,データストリーム処理に関する研究がさかんに行われている。本論文は,隠れマルコフモデル(HMM)に基づき,与えられた問合せモデルの特徴に類似した部分シーケンスをデータストリームから検出することを目的とする。HMMはシーケンスを確率密度関数に従う生成モデルを有する状態の遷移として表現するデータモデルであり,様々な分野で広く使われているが,主として有限長の蓄積データに用いられてきた。しかし,ネットワーク分析,センサ監視等,データ量が多く緊急性が要求されるような近年のアプリケーションでは,すべてのデータを蓄積してから処理することが困難である。本研究では,このような問題を解決する手法であるStreamScanを提案する。さらに,理論的な分析を行い,精度を犠牲にしないにもかかわらず計算コストがデータストリームの長さに依存せず一定であることを証明する。様々な実データを用いた実験を行い,StreamScanがデータストリームから正確に部分シーケンスを検出し,そして従来の手法と比較して大幅な性能向上を達成していることを明らかにした。(著者抄録)