抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,流域から湖沼への流入汚濁負荷は各種点源・面源対策の実施により減少傾向にあるものの,湖沼水中の有機物(COD)濃度は横ばいあるいは漸増傾向が観られる。本研究では湖水,河川水,下水処理水中の溶存有機物(DOM)の質的特性を様々な分析手法により明らかにし,DOMの分類方法の有効性の評価や新たな分類手法の開発を行った。その中で特に,DOMの質的特性を簡易に把握できる三次元励起蛍光分光マトリックススペクトル分析(EEM)法が,流域圏における有機物のモニタリング・評価手法として有効と考えられた。EEM分析法を用いて霞が浦流域と琵琶湖流域における詳細な実態調査を行い,DOMの質的特性が季節的,空間的に異なることが分かった。湖内では,タンパク質様物質を反映するピーク強度と藻類濃度に関係が見られ,湖内のDOMの質的特性に藻類が影響を及ぼしていることが示唆された。