抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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利用者が作業や行為に似合わせて自由に場所を(席)を選択できるフリーアドレス・オフィスは省スペース化,設備コストの削減,一人当りの面積拡大などの効果が期待されてきたが,その背景には働き方の多様化,組織の流動化,オフィス機器の可動化,生産性向上などの複層的な要求がある。本稿では勤務者32名中の19名にフリーアドレス制を導入している小規模オフィスを対象に執務空間の利用区分に対する想定と実態および勤務者の意識などを座席選定の傾向などについて調査・分析を行なった。その主な結果は以下のとおり。1)利用者は落ち着ける環境とコミュニケーションという矛盾した要素を望んでいる。2)座席の選択では業務内容が考慮されるが,同じ席を利用する傾向も見られる。3)利用頻度の低いエリアは家具の形状や配置に問題があると推定できる。4)小規模オフィスでは目的に捕われない空間の利用が有効である。