抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多様なユーザから収集したセンサデータを行動モデルの学習に用いると,認識対象ユーザデータと大きく異なるトレーニングデータが認識精度を低下させる。本論文では,加速度センサから取得された時系列データを対象とし,認識精度を低下させるトレーニングデータをユーザの身体的特徴情報を用いてフィルタリングする日常行動認識手法を提案した。本手法では,1)スライディングタイムウインドウごとの特徴抽出と特徴ベクトルの作成,2)サブサンプリングによるデータの均一化,3)行動クラスごとの混合正規分布を用いた行動確率モデルの作成,4)異なる行動モデルが重複している部分空間(混合エリア)に含まれるデータの決定,5)混合エリア内の不要なデータの決定・除去,6)モデルの学習・行動認識という手順をとる。4)ではトレーニングデータの各行動モデルに対する尤度を求め,最大尤度の行動モデルがその実際の行動とは異なる場合にそのデータは2つの行動間の混在エリアにあるとする。5)では前記エリア内のデータが持つ身体的特徴情報をもとに行動クラスの決定木を作成する。評価実験を行って認識対象ユーザの身体的特徴を前記決定木の入力とし,混在エリア内のクラスの行動のうち起こる可能性が低い方の行動データをフィルタリングすることで,6)でのエラーが減少することを確かめた。