抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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企業や政府機関を標的としたサイバー攻撃が年々高度で大規模なものになっている。これらサイバー攻撃の有効策のひとつとして不正侵入検知システムが挙げられる。不正侵入検知システムはネットワークを監視し,IPパケットをフィルタリングすることで不審なアクセスをリアルタイムで検知する。一方で,膨大なパケットを処理するための処理性能が求められる。そこで本研究では,シグネチャ型の不正侵入検知システムにおいてシグネチャを分割し,マルチコアへの割当によるレイテンシ削減手法を提案する。本手法は,並列処理によってパケットあたりの検知処理時間の短縮が可能である。レイテンシ削減手法をオープンソースの不正侵入検知システムであるSuricataにおいて適用し,DARPA Intrusion Detection Evaluation Data Setなどのデータセットを入力とした際の検知処理性能を評価した。その結果,2コア上でシグネチャを分割しない場合と比較してDARPA Intrusion Detection Evaluation Data Setにおいて4コア上で最大3.22倍の検知処理時間の短縮を得ることができた。(著者抄録)