抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年のセンサ技術の進展によって遠隔の家族による低コストな見守りシステムが現実的となったが,その機能の多くが高齢者の日常行動やバイタルデータに関するものである。本論文では,独居高齢者の遠隔介護を行っている2名へのインタビュー調査を行い,次のような遠隔介護での不安を抽出した。具体的には,1)被介護者に近づいて欲しくない場所があること,2)連絡がつかないときに状況が知りたいこと,3)被験者にして欲しくない行動があること,4)助けを呼べない状況が心配なことがわかった。そこで,危険な場所に近づいたときの通知,電話と高齢者の位置関係の通知,行動認識に基づく通知,1日の大半を過ごす場所以外に長時間いる場合の通知,高齢者携帯端末への体調悪化を表すアイコンの装備などの対策を検討した。実際に,i)高齢者の屋内位置情報をサーバに定期t的に送信する携帯端末(MEDIAS N-01D Android),ii)位置情報管理サーバ,iii)見守り家族用端末(Windows Surface)からなる遠隔見守りシステムのプロトタイプを実装した。i)ではフィンガープリント方式による屋内位置推定を行い,分類器として決定木を用いた。また,iii)ではii)にアクセスして高齢者の屋内位置情報を取得し,屋内見取り図上に現在位置を描画できるものとした。