抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェアの適切な並列化により,マルチコアを搭載したコンピュータシステム上でアプリケーションを高速に動作させることが可能である。並列化されたソフトウェアの挙動や性能を調査する手法として,ソースコードの解読や実行ダンプファイルの収集,プロファイラの利用,デバッガの利用といった方法が挙げられる。しかしこれらの手法ではどのようなタイミングにおいてコンテクストスイッチが発生したのか,システムで発生する事象に対してソフトウェアがどのような影響を受けているかといった情報を得ることは困難である。そこで,本稿では並列化されたプログラムが実際に並列実行される様子をソフトウェアからトレースに任意のアノテーションを挿入可能とする拡張を施したLinux ftraceを用いて解析する手法を提案する。提案手法を用いて,Intel Xeon X7560,ARMv7の各々のプラットフォームにおいてequake,art,mpeg2encというベンチマークのトレースを行い,これらのプログラムが実行時にOSからどのような影響を受けているか観測できることが確認できた。また,1回のアノテーションの挿入をIntel Xeonで1.07[us],ARMで4.44[us]で可能であることが確認できた。(著者抄録)