抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日常的に用いられる家具の一つであるテーブルに情報を提示して,ユーザの作業をインタラクティブに支援するテーブルトップシステムが教育や商業分野などにおいて普及しつつある。複数人で利用されることが多いテーブルトップシステムにおいて各ユーザにパーソナライズされた情報を提示するため,テーブルトップシステムのための個人認証技術に関する研究が広く行われている。多くの既存研究では全てのユーザがデバイスを装着する必要があったり,設置したカメラがユーザの行動を妨げるなどの課題が存在した。そこで本研究では天井に設置した深度カメラを用いてテーブルトップシステムを操作するユーザを認証する手法を提案する。提案手法では天井の視点から取得した深度画像のみを用いてユーザの肩幅,頭の形状,背中の姿勢といったソフトバイオメトリクス情報を抽出して個人認証に用いる。抽出したソフトバイオメトリクス情報はそれぞれ異なる数値の分布を持つため,そのようなデータの扱いに長けたMultiview Learningを適用することでより高精度な個人認証を実現する。天井から個人認証を行う手法はユーザを正面から認証する従来の手法と比べて,天井から複数人を同時に捕捉できる点や人体や障害物に遮られることがない点,天井に設置された照明と同じ電源から容易に電気を供給できる点,そしてユーザの作業の邪魔にならないといった利点がある。本稿では天井に設置した深度カメラを用いた個人認証手法を提案し,その性能を検証した。(著者抄録)