抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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センサを用いた行動認識技術は,独居高齢者見守りやホームオートメーションなどの基盤的技術であり,近年活発に研究がされている。本研究ではウェアラブルカメラにより撮影された一人称視点映像に着目し,ユーザによる事前学習を必要としない環境非依存な行動認識手法を提案する。これまでに,一人称視点映像や日常物に添付したセンサノードを用いて行動認識を行う研究は数多くなされているが,その多くがユーザによるトレーニングデータの収集を必要としている。一方本研究では,ウェアラブルカメラにより撮影された一人称視点映像に着目し,Web上に存在する知識を用いることによって環境非依存な行動認識を実現する。提案手法では,入力画像から事前学習された一般物体認識用ディープニューラルネットワークを用いて,ユーザが利用したオブジェクトを認識し,認識したオブジェクトの名前とあらかじめ定義した日常行動の名前との類似度をWeb上の知識を用いて計算することで,環境非依存な行動認識を実現する。評価実験では一人称視点映像のデータセットを用いて評価を行い,ユーザによる事前学習を必要としない本手法が良好な認識精度を示すことを確認した。また,他の環境から得られた画像や加速度データを用いて認識精度を向上させる手法についても検討した。(著者抄録)