抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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労働時間とメンタルヘルスの関係性についての研究を紹介した。職場における労働者のメンタルヘルスは喫緊の課題となっているが,労働時間や働き方によって労働者のメンタルヘルスはどの程度影響を受けるのだろうか。メンタルヘルスと労働時間の関係を科学的に検証した研究は,国内外のいずれにおいても,それほど多くは蓄積されていない。筆者らは,2016年,同一個人を4年間追跡したデータを利用し,個体差を取り除くための手法を用いて労働者間の個体差を調整した上で,長時間労働がメンタルヘルスを毀損するかについて検証した。その結果,労働時間の管理に加えて,業務内容の明確化や仕事の進め方の見直しをおこなうことで,労働者のメンタルヘルスはある程度改善しうることが示唆された。また,個々人の労働時間,働き方,仕事の内容だけでなく,職場全体の要因の特定や改善が必要であることが示された。