抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェア開発において幅広く利用されている静的解析ツールの中には,プログラム内のバグになり得る実装(静的解析エラー)を警告として検出するものがある.静的解析エラーを修正することはソフトウェアの品質の向上に貢献するが,静的解析エラーは開発者による修正が困難であるという問題点が存在する.近年のソフトウェア工学では,静的解析エラーやテストを失敗させるバグ(テストエラー)を自動的に修正するための研究が行われている.我々はテストエラーの修正内容と静的解析エラーの修正内容との間に関係性があると考え,テストエラーに対する自動バグ修正技術の枠組みが静的解析エラーにも応用できる可能性について着目をした.本研究では,現在開発中であるテストエラーに対する自動バグ修正ツールjProphetに静的解析エラーを修正する機能を追加し,初期評価として実際にいくつかのOSSで適用実験を行った.実験を行った結果,データセットに含まれる60件の静的解析エラーのうち4件がjProphetによって修正され,そのうち1件は目視調査によって正しい修正であると確認された.実験結果より本研究で提案されている自動バグ修正技術で静的解析エラーを修正するためには,修正パターンが不十分である課題を解決することが必要であると分かった.(著者抄録)