抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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OSS(Open Source Software)開発プロジェクトにおいて,READMEファイルは一番初めに表示されるドキュメントであり,ソフトウェアを正しく利用するために必要不可欠である.それにもかかわらず,READMEファイルがどのように作成され,修正されているかなど,その進化過程は明らかにされていない.本研究では,READMEファイルの進化過程を明らかにするために,READMEの作成初期から最新バージョンまでの過程を4分割し,各期間でどのような内容が追加されたかや,READMEの変更回数を調査した.GitHubで公開されているプロジェクトを用いた実証実験の結果,READMEファイルの初期バージョンにはプロジェクトがどのようなものなのかを説明する内容や利用方法が記述されることが多く,その後,プロジェクトの状態やプロジェクトへの貢献者など開発者のための情報が追加されることが多いということが分かった.またREADMEファイルの作成には内容が多くなればなるほど,プロジェクト全体の変更に対するREADMEファイルへの変更の割合が高くなっており,平均で3.6%の工数を割いていることが分かった.(著者抄録)