抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非地上ネットワーク(NTN;Non Terrestrial Network)は,静止衛星(GEO;Geostationary Earth Orbit),低軌道衛星(LEO;Low Earth Orbi),飛行船を代表とするHAP(High Altitude Platform),ドローン等の上空設備から構成される通信基盤である。従来,衛星は高価なため特殊用途に限られてきたが,近年,マイクロ衛星技術で数十機を一回で配置可能となり,地上ネットワーク(TN;Terrestrial Network)と統合することにより,多様なサービスを局所的にもスフィアワイドにも展開しうる次世代基盤として注目されている。例えば,LEO(ウクライナに提供されたStarlinkの衛星が代表的)では伝搬遅延が約2msecと小さく物理制約が少ないため,途上国の広域通信だけでなく遠隔医療,遠隔共同作業,非常通信等の即時的利用もでき,社会的意義が大きいとされる。本稿では,NTNの動向をまとめ,TNとの統合網の将来に向けた課題と展望を述べる。(著者抄録)