抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究ではmulti-agent pickup and delivery(MAPD)の拡張であるMAPD with time synchronization(MAPD-TS)問題を定式化する.MAPD-TSでは輸送エージェントの動きと,建設現場の異なるフロア間に資材を輸送するエレベータなどの外部エージェントの動きの同期を考慮した.次に,不要な待ち時間を削減して全体効率を向上するため,エージェントによる自律的なタスク選択手法を提案する.MAPDは資材輸送などの応用の抽象化であり,それのみを考慮した閉じたシステムにおける効率化と衝突のない移動を目的とした研究が数多くある.しかし,建設現場などは孤立した閉じたシステムではないため,真の効率化達成にはエージェントは時に外部エージェントと同期しなければならず,MAPD-TSはこの状況の抽象化である.MAPD-TSのための提案手法では,エージェントは同期性向上のため,外部エージェントと接続された搬入出ポートへの到着時刻を近似的に推定し,次のタスクを選択する.従来手法との比較により,提案手法がエージェントと外部エージェント両方の待ち時間を削減して,全体効率を改善できることを示す.(著者抄録)