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J-GLOBAL ID：202202279553157031   整理番号：22A0367119

簡易なモデルを用いた複層状堤防周辺地盤の浸透流解析

SEEPAGE FLOW ANALYSIS OF DOUBLE LAYER FOUNDATION AROUND A RIVER LEVEE WITH THE USE OF A SIMPLE MATHEMATICAL MODEL

著者 (3件)： 泉典洋 (北海道大学 大学院工学研究院) ,  前田健一 (名古屋工業大学 大学院工学研究科) ,  岡村未対 (愛媛大学 大学院理工学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_325-I_330(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 河川堤防周辺の浸透流は堤防決壊の一因であり工学的に重要な問題であることから,古くより地盤工学や河川工学の分野で数多くの研究が行われてきた.浸透流を記述する方程式系は比較的単純であるため数値計算も容易で,それによっておおかたの問題は解くことが可能であろう.そのような中で本研究は,基本的な物理メカニズムの理解を目的として,Dupuit-Forchheimer型の簡易なモデルを用いて複層を有する堤防周辺地盤の浸透流解析を行ったものである.複層構造の地盤では上層と下層の透水係数の比が小さいほど,透水層の広がりが狭いほど,堤内地側透水層内のピエゾ水頭は高くなり,パイピングのリスクが高まることが示された.また,堤防の透水性は堤内地側のピエゾ水頭を上昇させることを理論的に明らかにした.(著者抄録)

シソーラス用語： モデル ,  *河川堤防 ,  *多層地盤 ,  透水係数 ,  *浸透流 ,  数値計算 ,  透水試験 ,  透水層 ,  圧力水頭 ,  透水性 ,  貫孔作用 ,  上層 ,  下層 ,  方程式 ,  摂動法 ,  近似法 ,  簡易モデル ,  *浸透流解析

著者キーワード (5件)： seepage ,  river levee ,  embankment ,  double layer foundation ,  Dupuit-Forchheimer equation

分類 (2件)： 不均質流  (BC02060J) ,  河川工事  (RC12030X)

引用文献 (11件)：

• 1) 内田茂男, 自由境界を有する非定常滲透流について, 土木学会誌, 58-62, 1952.
• 2) Corey, G. C., Corey, A. T., and Brooks, R. H., Similitude for non-steady drainage of partially saturated soils, Hydrology Papers 9, Colorado State University, 1965.
• 3) 山村和也, 久楽勝行, 堤防の地盤漏水に関する研究, 土木研究所報告, 1-23, 1972.
• 4) Sellmeijer, J. B., On the mecahnism of piping under impervious structures, Ph.D. thesis, Delft University of Technology, Netherlands, 1989.
• 5) 李圭太, 小山倫史, 大西有三, 古川秀明, 小林猛嗣, 越流を考慮した河川堤防の浸透破壊に対する応力-浸透連成解析, 地盤工学ジャーナル, Vol. 4, No. 1, 1-9, 2009.

タイトルに関連する用語 (4件)： モデル ,  堤防 ,  周辺地盤 ,  浸透流解析