抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究プロジェクトの目的は,学際分野であるロジスティクス研究の特徴を,周辺研究分野との比較の中で明らかにすることである。ロジスティクスは,企業内と企業間,施設内と施設間,地域内と地域間などにおいて,商流と物流を対象とする学問と考えることができる。そのため,ロジスティクスという研究分野は,交通論や経済学をはじめとして,都市・交通計画,経営学やマーケティング,医療や災害など,さまざまな研究分野と密接な関係ある。しかし,ロジティクスと深い関連のある研究分野や,ロジスティクスに影響を与える研究分野との接点が不明確だったことが否めない。上記の課題を解決するためには,ロジスティクスと他の学問分野との間での,相互関係や役割分担を明確にすることを通じて,様々な研究分野との連携とともに,ロジスティクス研究そのものの発展を志向することが求められる。以上の問題意識にもとづき,本報告書では,次の内容についてとりまとめた。第1章では,サプライチェーンとロジスティクスの関係を論じるとともに,商流ネットワーク,物流ネットワーク,輸送ネットワークの内容を整理した。第2章では,ロジスティクスの定義と特徴,物流活動の内容,物流機能の内容,物流の特徴を論じたうえで,ロジスティクスと関連・周辺分野の相互関係を整理した。第3章では,受発注活動の関連分野として流通・マーケティングを取り上げ,その概要とロジスティクスとの接点について論じるとともに,具体的事例としてオンライン事業とロジスティクスの関係をみた。第4章では,輸配送活動の関連分野として交通政策・交通論を取り上げ,交通論から物流論への接近,政策レベルでの物流論について論じるとともに,総合物流施策大綱について総合交通体系論議との関連から考察した。そのほか,講演録として,研究会に招聘した外部講師による講演と質疑の概要をまとめている。(著者抄録)