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J-GLOBAL ID：202302266099232401   整理番号：23A1750335

微小なメカノストレスを検知する高分子材料の創製

Design of Functional Polymer Material for Detecting Weak Mechano-stress

著者 (1件)： 土戸優志 (早稲田大)
資料名： 豊田研究報告(Web)
号： 76  ページ： 122-123 (WEB ONLY)  発行年： 2023年 
JST資料番号： G0667B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高分子材料に対するメカノストレスを検知するセンシング技術は非常に重要であり,多くの関心を集めている。メカノストレスは高分子材料を劣化させる大きな要因であるが,従来のメカノストレス測定には大型で高価な装置が必要であった。ここでは,電荷移動(CT)錯体をメカノストレス検知ユニットとして主鎖に導入した超分子高分子(CT高分子)を開発した。CT複合体はピレン(Py)とナフタレンジイミド(NDI)がタンデム構造で形成しており,加えた力に応じてCT複合体が解離することでメカノストレスを蛍光で可視化できる。PyとNDIは高分子の主鎖に1:1または1:2の割合で導入した。主鎖構造にはポリ(ε-カプロラクトン)またはソフト高分子を用いた。最初に,蛍光スペクトルを測定した。高分子材料の蛍光はCT錯体形成により消光した。次に,引張試験によりCT高分子のメカノストレス検知性を評価し,蛍光応答を可視化した。1:2錯体を形成したCT高分子材料では,顕著な蛍光応答が観察された。この結果は,高分子鎖長を変化させても観察された。これらの結果は,CT高分子がメカノストレスを蛍光シグナルで検知できることを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 材料 ,  *高分子 ,  *応力測定 ,  可視化 ,  *ストレス ,  機械刺激 ,  蛍光スペクトル ,  高分子鎖 ,  分子鎖 ,  重合体 ,  複合体 ,  電荷移動錯体 ,  酸イミド ,  芳香族縮合化合物 ,  ポリカプロラクトン ,  蛍光測定 ,  ナフタレンジイミド類 ,  *機械的ストレス ,  *高分子材料 ,  主鎖 ,  超分子ポリマ ,  *計測 ,  芳香族縮合炭化水素

分類 (2件)： その他の高分子材料  (YH07150C) ,  弾性力学一般  (HC02010M)

物質索引 (2件)： ε-カプロラクトン ,  ピレン

引用文献 (1件)：

• K. Imato, R. Yamanaka, H. Nakajima and N. Takeda, Chem. Commun., 56 (2020) 7937-7940.

タイトルに関連する用語 (2件)： 高分子材料 ,  創製