文献

J-GLOBAL ID：202402246502678337   整理番号：24A2452090

日本列島におけるモモの伝来をめぐる諸問題-伝来時期,古植物学,遺存状態の検討-

Issues Surrounding Introduction of Peaches in the Japanese Archipelago: Examining Time of Arrival, Paleobotany, and Excavation Status

著者 (4件)： 水ノ江和同 (同志社大 文) ,  工藤雄一郎 (学習院女大 国際文化交流) ,  百原新 (千葉大 大学院園芸学研究院) ,  門叶冬樹 (山形大 高感度加速器質量分析セ)
資料名： 日本考古学  (Journal of the Japanese Archaeological Association)
号： 59  ページ： 1-20  発行年： 2024年10月19日 
JST資料番号： F2462A  ISSN： 1340-8488  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・中国原産のモモ伝来の起源と要因は,考古学のみならず歴史学や植物文化史的に重要な課題であることから,先史時代のモモに関する研究史を分析して問題点を整理。
・縄文時代・弥生時代早期の遺物包含層由来のモモ核の62事例の出土層序を再検討し,佐賀県,長崎県,滋賀県の遺跡由来の出土試料について新たな年代・植物学的分析を実施。
・日本列島へのモモ伝来が弥生時代前期末葉から中期初頭の可能性があることを示唆し,低湿地遺跡では発掘調査時点では認識できない遺物の移動が生じている例も確認。
・今後,重要な植物遺体については可能な限り年代測定を実施して,それらの帰属時期を明確にすることが重要であることを強調。

シソーラス用語： *モモ ,  時期 ,  *考古学 ,  植物学 ,  層序 ,  遺跡 ,  *放射性炭素年代 ,  形状測定 ,  日本列島 ,  発掘調査 ,  出土品
準シソーラス用語： *植物考古学 ,  縄文時代 ,  弥生時代

分類 (1件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z)

引用文献 (44件)：

• 石田糸絵・工藤雄一郎・百原 新 2016「日本の遺跡出土大型植物遺体データベース」『植生史研究』24-1植生史学会 18-24頁
• 太田三善編 1982『考古学調査研究中間報告 4 出土種実および種子の同定 I 奈良県天理市布留遺跡・三島(里中)地区』埋蔵文化財天理教調査団
• 太田三善 1984「三島里中地区出土果実および種子,奈良盆地の古環境-布留遺跡をめぐって-」『考古学調査研究中間報告 10』埋蔵文化財天理教団 84-87頁
• 太田三善 1986「古代遺跡出土桃核について」『考古学と自然科学』19 日本文化財科学会 85-99頁
• 太田三善 1990「古代のモモ(予察)」『奈良植物研究』13 奈良植物研究会 11-18頁

タイトルに関連する用語 (5件)： 日本 ,  列島 ,  モモ ,  問題 ,  古植物学