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J-GLOBAL ID：202402285274266940   整理番号：24A1012985

超分子化学の新時代:複合化・階層制御への挑戦 6 お椀型分子の結晶化におけるボウル反転と溶媒効果

著者 (1件)： 燒山佑美 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 化学と工業  (Chemistry & Chemical Industry)
巻： 77  号： 5  ページ： 342-343  発行年： 2024年05月01日 
JST資料番号： F0107A  ISSN： 0022-7684  CODEN： KAKTAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コラヌレンやスマネンといった曲面分子は,フラーレンC₆₀の部分構造を有し,お椀型の分子構造とそれに付随する曲面π共役系をもっている。これらの分子は,溶液および固体中において「お椀型」に由来した特徴的な集合構造を形成するとともに,特に溶液中ではボウル反転という特異な動的挙動を示す。このボウル反転は,時に反転前後での2異性体間の平衡をもたらし,結果として凝集過程に影響を及ぼす。本稿では,お椀型分子が構築する超分子集合体について概観するとともに,特にその結晶化プロセスにおけるボウル反転と溶媒効果の影響について,最近明らかとなった知見を概説する。(著者抄録)

シソーラス用語： *超分子 ,  *超分子構造 ,  大環状錯体 ,  錯体生成 ,  *フラーレンC60 ,  溶媒効果 ,  *分子反転 ,  分子集合体 ,  結晶化 ,  配座転移 ,  立体化学 ,  立体配座 ,  立体効果 ,  双極子モーメント ,  超分子集合体 ,  脂肪族カルボン酸 ,  カルボアミド ,  脂肪族塩素化合物
準シソーラス用語： *お椀型分子 ,  *ボウル反転 ,  分子会合体

分類 (3件)： 分子の立体配置・配座  (BH05022J) ,  四環以上の炭素縮合多環化合物  (CF06090C) ,  反応の立体化学  (CF02130V)

物質索引 (4件)： コランヌレン ,  スマネン ,  DMF ,  ジクロロメタン

引用文献 (9件)：

• M. Saito, H. Shinokubo, H. Sakurai, Mater. Chem. Front. 2018, 2, 635.
• H. Mizuno, H. Nakazawa, M. Harada, Y. Yakiyama, H. Sakurai, G. Fukuhara, Chem. Commun. 2023, 59, 9595.
• Y. Shoji, R. Komiyama, M. Kobayashi, A. Kosaka, T. Kajitani, R. Haruki, R. Kumai, S. Adachi, T. Tada, N. Karasawa, H. Nakano, H. Nakamura, H. Sakurai, T. Fukushima, Sci. Adv. 2023, 9, eadg8202.
• A. S. Filatov, M. V. Ferguson, S. N. Spisak, B. Li, C. F. Campana, M. A. Petrukhina, Cryst. Growth Des. 2014, 14, 756.
• Y. Yakiyama, T. Hasegawa, H. Sakurai, J. Am. Chem. Soc. 2019, 141, 18099.

タイトルに関連する用語 (9件)： 超分子化学 ,  複合化 ,  階層制御 ,  椀 ,  分子 ,  結晶化 ,  ボウル ,  反転 ,  溶媒効果