抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
中国の急速な社会経済発展に伴い水利用が増加することによって,黄河流域をはじめとする中国北部地域において水不足が深刻化している.特に,近年の工業化や都市化の進行に伴いこれら新規の水利用が増加することによって,農業用水が逼迫されはじめている.一方,人口増加や食の多様化により農業の増産が急がれる中,この農業を支えるための水の確保が必要不可欠となっている.現在,中国北部地域で頻発する水不足を打開するため,中国政府は南水北調プロジェクトなどの大規模な導水事業を敢行している.しかし,抜本的な問題解決のためには,どの地域でどの程度の水が削減可能か,またどのような水利用が物理的・経済的に効率的なのかを考える必要がある.特に,中国の持続可能な農業生産を展望するには,農業用水の有効且つ効率的な利用を進めることが重要である. そのため,本研究では各省(自治区)を対象に,包絡分析法(DEA:Data Envelopment Analysis)を用い農業用水効率性の評価を試みた.また,主要河川流域界を各省(自治区)の行政界で区分することによって,この流域間における効率性の違いを比較・検討した.さらに,効率性の違いがどのような要因によって決定されるのか分析した.(著者抄録)