抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広帯域電磁波検出器の新しいデバイスとして注目されているマイクロパターンガス検出器(MPGD)を高い信号対雑音比の中で長時間安定に動作させることを目的に,MPGDに封入する混合ガスとガラスキャピラリープレートの開発研究を行った。保護抵抗とクロム合金を電極にした400μm厚のガラスキャピラリープレートをNe(90%)+CF
4(10%)1気圧の混合ガス中に設置し,ガス比例計数管として動作させ,5.9keVのX線を照射して特性試験を行った。6×10
3カウント/sec cm
2以上の入射強度を持つX線に対して,電子増倍率10
4以上とエネルギー分解能17%を達成した。また,放電による電極破壊を起こすことなく,1週間以上安定に動作することを示した。さらに,ガラス細管プレートを用いた撮像型マイクロパターンガス検出器の大強度X線源を用いた撮像特性試験から,鮮明なX線イメージの取得に成功し,ガラス細管内で生じるイオンのチャージアップ効果やマイクロ放電に起因するX線イメージの歪みや画素の欠落は見られなかった。(著者抄録)