抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本文は,台湾南部の山地でルカイ族やパイワン族といった原住民により栽培されている台湾固有種のイネ科雑穀タイワンアブラススキの標本の採集と分布,分類の変遷,現在の栽培状況について解説したものである。タイワンアブラススキは栽培植物であることよりはむしろ芒の長さや葉面の有毛性といった形態的特長からSpodiopogon属とEccoilopus属で数度の変更を繰り返し,現在でも属名に両属が使われている。タイワンアブラススキは原住民の居住区に沿って台北から台東にかけて標本採集されているが,現在の栽培地は南部に集中しておりルカイ族やパイワン族の高齢女性によりわずかに栽培されているのみである。早春に播種,9,10月頃に収穫され,穀粒はメシやカユなどに利用される。