抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1997年夏,ベーリング海南東部陸棚域において初めて円石藻(Emiliania huxleyi)ブルームが観測され,現在まで継続して観測されている。円石藻は炭酸カルシウムの殻を作るため海水中の二酸化炭素の分圧上昇を引き起こし,大気中への二酸化炭素の放出を引き起こす。特にベーリング海は高い生産力に伴う二酸化炭素の吸収域であるが,円石藻ブルームが頻発すると吸収域から放出域へと変化する可能性がある。また,円石藻類はケイ藻類に比べ,硫化ジメチル(DMS)を多量に放出することから,気候への影響も危惧されている。円石藻ブルームは殻が持つ特異的な光学散乱特性により,海面の反射率が増加するため容易に海色画像により捉えることができることから,1997年より頻発する円石藻ブルームの時空間変動解析を行い,発生機構要因の解析としておしょろ丸による長期の船舶観測データの解析を行った。(著者抄録)