抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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家庭部門における2003年度の地球温暖化ガス排出量は,1990年度比で31.4%増加しており,家庭部門における効率的な排出抑制が求められている.このような状況の中で,エネルギーの有効利用に資するコージェネレーションシステム(Cogeneration System:CGS)の省エネルギー性が注目を集めている.本研究は,省エネルギー化・二酸化炭素排出量の削減を目指し,寒冷地における家庭用CGSの現状評価と将来性を評価することを目的としたものである.まず,電力・給湯システムにおける燃料電池CGSの解析を行い,札幌市内の世帯を対象とした一次エネルギー消費量・二酸化炭素排出量の削減効果について,特にトップランナー型PEFC(Polymer Electroyte Fuel Cell),固体酸化物形燃料電池(Solid oxide Fue1 CeH :SOFC)の性能に基づき明らかにした.次いで,発電所・燃料電池発電熱効率と一次エネルギー削減率の関係について解析した.さらに,電力・給湯・暖房システムにおけるCGSの解析を行い,電力・給湯CGSと比較した場合の燃料電池の稼働率向上効果,一次エネルギー削減効果について評価した.燃料電池の定格出力を750W,蓄熱槽の容量を200Lと想定した場合について導入効果を数値解析した結果,一次エネルギー消費量・二酸化炭素排出量の双方の面で効果は,大きいと述べた。