抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イナズマヨコバイの加害による水稲の被害を明らかにするため,5月中旬(早植イネ)と6月下旬(遅植イネ)にポット移植した水稲を用いて,出穂期前後に成虫を放飼し水稲の被害程度を調査した。イナズマヨコバイの加害によって,水稲の上位葉の黄化や下位葉の枯死が認められ,放飼密度が高まると被害葉数は増加した。被害程度は遅植イネで顕著であった。早植イネでは,イナズマヨコバイを株当たり240頭放飼した区でも玄米重は減少しなかったが,遅植イネでは放飼密度が高まるにつれて玄米重が減少し,株当たり480頭放飼した区で83.2%減少した。収量構成要素のうち,玄米千粒重には大きな差は認められず,登熟歩合の低下がイナズマヨコバイ加害による水稲の減収の主要因であると考えられた。(著者抄録)