抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2006年10月9日,北朝鮮北東部で実施された核実験による地震波形について,日本全国に展開されている広帯域地震観測網(F-net)で捉えられた波形記録および爆心地近傍の大陸内の観測点の波形記録のそれぞれの特徴を概観した。大陸内の2観測点では二つのP波相が見られるが,日本列島では日本海の地殻直下の上部マントル内部を通過した屈折P波が広範囲で観測されている。大陸観測点で捉えた波形記録では,P波の振幅が大きく,S波が小さいという,自然地震と明らかに異なる波形が見られた。また,日本海直下を伝播して日本列島各地で観察されたP波相の波形に見られる速度および振幅の異常の分布から,日本海下の地震学的構造の空間変化との関連について考察を行った。