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J-GLOBAL ID：200902252101043470   整理番号：09A0809377

梢端枯れ木および腐朽被害木の葉の光合成速度,蒸散速度,および葉の形態-東京大学柏キャンパス内のカツラ街路樹の事例-

Leaf characteristics and diurnal trends of photosynthesis and transpiration in top-dieback and trunk-rot trees-a case study on Cercidiphyllum japonicum Sieb. et Zucc. street trees in Kashiwa Campus, the University of Tokyo-.

著者 (3件)： 額谷悠夏 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  田中(小田)あゆみ (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  福田健二 (東大 大学院新領域創成科学研究科)
資料名： 樹木医学研究  (Tree and Forest Health)
巻： 13  号： 3  ページ： 119-124  発行年： 2009年07月31日 
JST資料番号： L4308A  ISSN： 1344-0268  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京大学柏キャンパスに植栽されたカツラ(Cercidiphyllum japonicum Sieb.et Zucc.)において,梢端枯れと幹の腐朽被害が発生している。そこで本研究では,健全木と梢端枯れ・腐朽被害木の葉の形態と生理特性の違いを明らかにするため,葉面積など葉の形態的特徴と,水ポテンシャル及び光合成蒸散速度の日変化を測定した。葉面積重,葉内窒素濃度,葉緑素量には梢端枯れ・腐朽木と健全木で差がなかったが,一枚当たりの葉面積は腐朽木で顕著に低かった。夜明け前の水ポテンシャルは梢端枯れ木,腐朽木ともに低く,これらは健全木に比べ水ストレスを受けていると考えられた。しかし,梢端枯れ木は健全木と同等の日光合成生産量・日蒸散量を示したのに対し,腐朽木のそれらは有意に低かった。したがって,腐朽木では日単位での生理機能に水ストレスの影響が現れている一方,梢端枯れ木は以前の水ストレスで梢端枯れを起こしたが,残されている葉には日単位での水ストレスの影響が現れていないと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 街路樹 ,  水分ポテンシャル ,  蒸散 ,  光合成 ,  *植物生理病 ,  *カツラ科 ,  水分ストレス ,  植物成長 ,  葉面積指数 ,  気孔抵抗
準シソーラス用語： Cercidiphyllum japonicum ,  Cercidiphyllum japonicum Sieb.et Zucc. ,  *カツラ ,  気孔コンダクタンス ,  光合成蒸散速度 ,  樹勢 ,  *梢端枯れ ,  蒸散速度 ,  水ストレス ,  水ポテンシャル ,  腐朽 ,  葉面積

分類 (2件)： 植物の生理的障害一般  (FC04031L) ,  造園植物  (FC03080Q)

引用文献 (17件)：

• DARRALL, N. M. The effect of air pollutants on physiological processes in plants. Plant Cell & Environ. 1989, 12, 1-30
• EVANS, J. R. Photosynthesis and nitrogen relationship in leaves of C3 plants. Oecologia. 1989, 78, 9-19
• 福田健二. マツ材線虫病の病徴の進展と水分生理特性の変化. 日林誌. 1988, 70, 390-394
• FUKUDA, K. Water relation of Yezo spruce and Todo fir in declined stands of boreal forest Hokkaido. Japan. J. For. Res. 1997, 2, 79-84
• 池田武文. ホルトノキ街路樹の衰弱・枯死とその水分生理について. 日林誌. 1996, 78, 478-480

タイトルに関連する用語 (12件)： 枯れ木 ,  腐朽 ,  被害木 ,  葉 ,  光合成速度 ,  蒸散速度 ,  葉の形態 ,  東京大学 ,  柏 ,  キャンパス ,  カツラ ,  街路