文献

J-GLOBAL ID：200902255316082157   整理番号：09A1266611

YBCO超電導コイルの安定性と保護

著者 (5件)： 植田浩史 (早稲田大) ,  石山敦士 (早稲田大) ,  式町浩二 (中部電力) ,  平野直樹 (中部電力) ,  長屋重夫 (中部電力)
資料名： 低温工学・超電導学会講演概要集  (低温工学・超電導学会秋季講演概要集)
巻： 81st  ページ： 118  発行年： 2009年11月18日 
JST資料番号： G0564B  ISSN： 0919-5998  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： HTS線材・コイルはLTS線材・コイルに比べて温度マージンが1桁以上大きく,運転温度を高くとれるため,熱容量が2~3桁大きくなる。その結果,これまでのコイル巻線技術の蓄積から考えて想定される機械的擾乱などによるコイルクエンチの発生の可能性は極めて少なく,HTS線材・コイルは,LTSに比べて圧倒的に高い熱的安定性を有していると言える。しかし,素線が疲労などによって局所的に劣化し,常電導転移が発生すると,常電導領域の伝播が極めて遅いため,局所的な温度上昇(ホットスポット)の発生の可能性がある。特に,集合導体で巻線した際,素線自身の自己インダクタンスおよび素線間の相互インダクタンスによって,他の素線に転流が遅れることも考えられる。そこで,集合導体を巻線したときの素線のインダクタンスを考慮した電流分布解析と,熱解析を連成し,常電導伝播特性と転流現象の評価を行った。また,クエンチ検出から保護動作後の最高到達温度を評価したので,併せて報告する。(著者抄録)

シソーラス用語： *イットリウムバリウム銅酸化物 ,  *超伝導コイル ,  *安定性 ,  熱容量 ,  クエンチ ,  超伝導線 ,  自己インダクタンス ,  相互インダクタンス ,  電流分布 ,  熱分析
準シソーラス用語： YBCO ,  熱解析

分類 (1件)： 超伝導材料  (BM04041W)

引用文献 (2件)：

• ISHIYAMA, A. IEEE Trans. Appl. Supercond. 2005, 15, 2, 1659-1662
• UEDA, H. Abstracts of CSJ Conference, 2009. 2009, 80, 101

タイトルに関連する用語 (3件)： YBCO ,  超電導コイル ,  安定性