抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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首都圏の鉄道路線では,輸送人員が1993年前後をピークに横ばい傾向または減少傾向となっている。その一連の需要変化の要因には,マクロ的には少子高齢化などといった人ロ変化に関連するものがまず挙げられ,それに加えて様々なミクロ的な要素が関連していると考えられる。ここでは,いくつかの代表的な大手民営鉄道路線を対象として,各路線の経年的な需要変化について,都心基点駅からの距離帯別の発着トリップ数およびODトリップ数と各距離帯別人口との関連性を明らかにした。さらに,人口変化では説明できない需要変化を残差分析により抽出し,人口以外の需要変化の要因について定性的な考察を行った。本分析により,鉄道の需要変化は,基本的には沿線人口の変化との関連性が大きいことが重回帰分析により明らかとなり,さらに残差分析により,路線別距離帯別の人口変化以外による需要変化に一定の傾向があることを明らかにした。