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J-GLOBAL ID：200902262092401363   整理番号：08A0503711

飼育下チンパンジーの子育て困難-人工哺育は回避可能か-

Difficulties chimpanzee mothers under captivities face in providing maternal care: early maternal separation or social deprivation are not the only reason

著者 (4件)： 柿沼美紀 (日本獣医生命科大) ,  畠山仁 (日本獣医生命科大) ,  土田あさみ (東京農大) ,  上村佳世子 (文京学院大)
資料名： 日本獣医生命科学大学研究報告(CD-ROM)  (Bulletin of Nippon Veterinary and Life Science University (CD-ROM))
号： 56  ページ： 28-35  発行年： 2007年12月01日 
JST資料番号： S0144C  ISSN： 1882-7314  CODEN： NJDKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 飼育下チンパンジーの出産,子育て状況をGreat Ape Information Network(GAIN)データベースをもとに分析した。これまで,飼育下チンパンジーの育児放棄,子育て困難の原因として,早期に母子分離を経験し,社会的隔離状態に置かれたことが指摘されてきた。しかし,今回の分析から,母子分離も社会的隔離も経験していない個体においても同様に子育てが困難であることが見られた。野生のチンパンジーに比べ出産間隔が短く,結果として授乳期が短い事例も見られた。多摩動物公園の事例では,子育て行動は見られるものの,母乳の分泌不足が原因で人工哺育に至る場合もあった。今後は繁殖の候補の選択にあたっては,母子分離の時期,飼育環境,出産歴といったプロフィールに加え,母乳の分泌に関する生理学的な検証を含んだシステムの構築が求められる。(著者抄録)

シソーラス用語： *チンパンジー ,  *育児 ,  動物園 ,  家系 ,  母親 ,  子供 ,  親子関係 ,  乳汁分泌障害 ,  動物病 ,  離乳 ,  分娩 ,  間隔 ,  個体差 ,  飼育管理 ,  生態 ,  生息環境 ,  分析 ,  行動科学
準シソーラス用語： 行動分析 ,  人工哺育 ,  早期離乳 ,  乳汁分泌過少 ,  分娩妊娠間隔

分類 (2件)： 動物園獣  (FD06030L) ,  個生態学  (EE03020H)

タイトルに関連する用語 (5件)： 飼育 ,  チンパンジー ,  子育て ,  人工哺育 ,  回避