抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2008年2月6日18:40JSTに,内之浦からラングミュアプローブ,インピーダンスプローブ,中長波受信機を搭載したS-310-38ロケットを打ち上げて,電離層E領域の電子密度の高度分布の微細構造と,E領域のマグネシュウムイオンMg
+からの共鳴散乱光を,搭載したイメージャーで観測をした。又電子密度が急激に増加するEs層を観測した。高度99km付近から電子密度が急激に増加するEs層を観測した。Es層は高度方向に約8kmの厚さがあり,5×10
4/ccの電子密度を観測した。更に105と130km付近に1×10
4/cc以下の電子密度の小ピークを観測した。太陽紫外線の地球大気によるレーレー散乱光を避ける為に,80kmでは日陰であるが100km以上のE領域が日照の時間帯に,ロケットを打ち上げてイメージャー観測を行い,150km以上のEs層にあるMg
+の共鳴散乱光を観測した。ロケット下降時にチャフによって109km以下で中性風を観測して,東西風より南北風が卓越することを観測した。チャフの落下速度の高度分布から93km付近で下向きの鉛直風を観測した。これらの結果は,E領域の三次元構造と沿磁力線不規則電離の発生機構の解明に有用である。