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J-GLOBAL ID：200902284767664036   整理番号：09A1176780

1990年代のインド洋ダイポールモードにおける大気海洋間相互作用の果たす役割の弱さについて

Weakness of the Air-Sea Thermal Coupling during Indian Ocean Dipole Mode in the 1990s

著者 (5件)： KONDA Masanori (Kyoto Univ.) ,  KOBAYASHI Hiroyuki (Kyoto Univ.) ,  MOCHIZUKI Takashi (Japan Agency for Marine-Earth Sci. and Technol.) ,  HASEGAWA Takuya (Japan Agency for Marine-Earth Sci. and Technol.) ,  SERIZAWA Shigeatsu (Kyoto Univ.)
資料名： 京都大学防災研究所年報(CD-ROM)  (Abstracts for Annuals. Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University (CD-ROM))
号： 52  ページ： ROMBUNNO.52B,73  発行年： 2009年10月30日 
JST資料番号： S0431B  ISSN： 0386-412X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 観測データと4次元結合同化システムの結果を用いて,インド洋ダイポールモード(IOD)発生時の東極の水温構造の変化を調べた。熱収支解析の結果,インドネシア沿岸域の水温偏差が湧昇の影響で変動している可能性が強まった。正のダイポール年において海上風偏差は全域で正偏差であったにも関わらず,沿岸域の海面熱フラックスが水温偏差を解消する方向に働いていた。これは沿岸湧昇による水温変動が潜熱フラックスに支配的に働いたためと考えられ,ダイポールモード発生時の実際の水温変動過程は領域平均の解析から得られた描像とは異なっている。IODの発生機構については,沿岸湧昇に加えて潜熱フラックスによって生じる海面水温偏差の重要性が特に指摘されてきたが,このような大気海洋が非断熱的に結合した正のフィードバック過程の働きは,従来考えられていたよりも弱い可能性が出てきたといえる。(著者抄録)

シソーラス用語： インド洋 ,  *大気海洋間相互作用 ,  水温 ,  熱収支 ,  海上風 ,  同化 ,  四次元
準シソーラス用語： *ダイポールモード現象【気象】

分類 (1件)： 海水の物理的性質  (DC06020V)

タイトルに関連する用語 (3件)： インド洋ダイポール ,  大気海洋間相互作用 ,  役割