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J-GLOBAL ID：200902285354727559   整理番号：09A1256180

海水中に溶解した硫化ジメチルを感度良く高分解能測定するための平衡装置インレットプロトン移動反応-質量分析(EI-PTR-MS)

Equilibrator Inlet-Proton Transfer Reaction-Mass Spectrometry (EI-PTR-MS) for Sensitive, High-Resolution Measurement of Dimethyl Sulfide Dissolved in Seawater

著者 (9件)： KAMEYAMA Sohiko (National Inst. for Environmental Studies, Tsukuba, JPN) ,  TANIMOTO Hiroshi (National Inst. for Environmental Studies, Tsukuba, JPN) ,  INOMATA Satoshi (National Inst. for Environmental Studies, Tsukuba, JPN) ,  TSUNOGAI Urumu (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  OOKI Atsushi (National Inst. for Environmental Studies, Tsukuba, JPN) ,  YOKOUCHI Yoko (National Inst. for Environmental Studies, Tsukuba, JPN) ,  TAKEDA Shigenobu (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  OBATA Hajime (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  UEMATSU Mitsuo (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Analytical Chemistry  (Analytical Chemistry)
巻： 81  号： 21  ページ： 9021-9026  発行年： 2009年11月01日 
JST資料番号： A0395A  ISSN： 0003-2700  CODEN： ANCHAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高い感度と時間分解能で海水に溶解した硫化ジメチルを測定するため,海水と空気間の硫化ジメチル平衡とプロトン移動反応-質量分析を組み合わせた平衡装置インレット-プロトン移動反応質量分析法を開発した。海洋表面を発生源とする硫化ジメチルは気候調節に重要な役割を果たすものとされている。窒素のバブリングによって抽出した溶解硫化ジメチルをプロトン移動反応質量分析装置に連続的に通して,海水とキャリアーガス間の硫化ジメチルの平衡と系の応答時間を評価した。応答時間1minで硫化ジメチルは平衡に達し,ここで得られる検出限界は海洋硫化ジメチル濃度の検出に十分であった。西部北太平洋海洋域での観測船においてこの平衡装置インレット-プロトン移動反応質量分析装置を適用したが,膜管平衡装置ガスクロマトグラフィー/質量分析によって得られた結果とよく一致する結果を得ることができ,この平衡装置インレット-プロトン移動反応質量分析技法が海洋域の硫化ジメチルの時間分解測定に有効なことを確認した。さらに測定を重ねることによって,気候上重要な種である硫化ジメチルの海洋表面での分布,生産,消費及び分布に関する生物地球化学的機構についての理解が得られるものと考察した。

シソーラス用語： *スルフィド ,  *脂肪族化合物 ,  *気液平衡 ,  *質量分析 ,  *海水 ,  流速 ,  速度依存性 ,  キャリアガス ,  プロトン移動 ,  応答時間 ,  検出限界 ,  北西太平洋 ,  海洋観測 ,  気候変動
準シソーラス用語： *プロトン移動反応質量分析 ,  検出感度 ,  湿度依存性 ,  西部北太平洋 ,  抽出効率

分類 (3件)： 脂肪族スルフィド・ジスルフィド  (CF03130C) ,  相平衡・状態図一般  (CB03011C) ,  天然水の物理分析  (CC03070C)

物質索引 (1件)： 硫化ジメチル

タイトルに関連する用語 (10件)： 溶解 ,  硫化ジメチル ,  感度 ,  高分解能 ,  平衡 ,  インレット ,  プロトン ,  移動反応 ,  質量分析 ,  PTR-MS