抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大型動物プランクトンの段階的な成長と,個体数の増減や各個体群の行動を表したモデルが各海域の地域プログラムで開発されている。そのようなモデルは,PDM(Population Dynamics Model)やIBM(Individual Based Model)と呼ばれており,従来の生物エネルギーモデルでは再現しづらい鉛直移動や休眠活動を含めた生活史の再現に成功している。動物プランクトンは低次生産者から高次捕食者へ生産物を橋渡しする役割をもっており,海洋生態系の中で重要な位置にいると考えられている。北太平洋亜寒帯域において同様なモデルは,Terui and Kishi(2008)において大型カイアシ類(Neocalanus cristatus)の段階的な成長を考慮したPDMを開発し,生活史の再現と生産構造の解明を試み,生活史の完了には表層で十分な餌を獲得できるかどうかにかかっていることを示唆した。本研究は,従来のPDMを発展させ一つのコホートを一つの個体群と仮定したLEM(Lagrangian Ensemble Model)を開発し,コホートが生活史を完了させるまでの詳細な動態について,調べていくことを目的として行われた。(著者抄録)