抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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深層の流速は大きな時間変動を伴う。たとえば,日本海溝内の平均流は西側斜面が南下流,東側斜面が北上流であるが,Fujio and Yanagimoto(2005)によれば,流向はほとんど変化しないものの,強く流れる時期とほとんど流れない時期が繰りかえされていた。同様の周期での変動は,東の大洋底部分にも見られた。過去の研究で季節変動などについては海上風の影響が指摘されているが,これら海溝部分の変動の周期はもっと短く,原因は明らかでない。われわれは変動の実態とその原因を探ることと目的として,東北沖の38°Nを中心とした海域に係留系を設置し,深層流の観測を行った。今回は1年半のデータの解析であるが,今後,観測を継続することで短期的な変動だけでなく,経年的な変化にも着目していく予定である。(著者抄録)