抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在の植物工場は,従来の閉鎖型植物工場から太陽光利用型植物工場へと検討範囲を広げている。また情報通信技術(ICT)の利用により温室やハウス内環境を制御する植物施設生産の高度化は低コスト植物工場としてさらに検討範囲を広げている。本稿では,太陽光利用型植物工場における今後の植物工場的な環境制御システムとして考えられる方向性について述べた。植物は変動する環境のなかで生育しており,ある期間の平均値が成長に影響を及ぼす。よって,1分から1時間単位で冷房と暖房の設定気温を決める現在の環境制御設定から離れ,目的にあった時間スケール別環境制御を行うことが必要であり,ICTを使った情報活用が重要である。また温度と湿度といった複数の環境要因を調和させて総合的な植物生産環境制御を行うにもICTの活用は不可欠である。開発されたシステムには飽差によって判定する気温と相対湿度の明期環境制御評価システムや局所的植物生産統計モデル自動生成ソフトウェアがある。