抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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昭和63年~平成2年の東京湾基盤地質基本調査で掘削された400mコア(AU2-1)の分析結果に,近年の知見を加えて,改めて検討した。近接の4本のコアデータを含めて,当域の上総層群を6花粉帯(下位よりKp-I~VI)と5有孔虫帯(KF-1~5)に区分した。当コアでは,最上部帯はともに欠落する。下総層群は8花粉帯(Sp-I~VIII)と4有孔虫帯(SF-1~4)から成り,当コアではそのうちの5花粉帯と2有孔虫帯が識別できた。全般にツガ・トウヒ・マツ・スギ属が優勢だが,層準によりブナ・コナラ属などの落葉樹タクサが高率になる。cf.メタセコイアはKp-Iで比較的産出するが,その上位では殆ど産出しない。寒冷期を挟む冷涼湿潤から,寒暖の変化を繰り返す気候変化が読み取れる。Uvigerlna akitaensisが優占するKF-2帯は,房総地域のU.akitaensis zoneに対比できる可能性がある。当コアの上総層群は黄和田層?~国本層下部で,SF-1帯は房総地域の藪層~上岩橋層に対比されるようだ。SF-3帯は下末吉に対比される。