抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日常の生活において,リスクを正しく理解し,正しく配慮し,正しく行動することが仔細かつ広範にわたって求められてきている。特に食べることに関して,リスクとのかかわりでいかなる状況が作られつつあるのかを「食育」という近年注目されてきている概念を中心に考察した。まずリスクを巡ってどのような研究がなされているかを概説し,リスクと食べること,食育基本法の成立,学力と関連づけられる「食育」について述べた。本来公的な責任を含めて議論すべき様々な社会問題を私的領域に閉じていき,個人の責任として課すことに食育は寄与している。社会学的課題としては,「個々人の食べること」以外の問題点を追究する可能性が閉じられていくことこそ看過できない問題点として指摘していかねばならない。