文献

J-GLOBAL ID：201002208233984321   整理番号：10A0225793

擬似温暖化実験

著者 (1件)： 佐藤友徳 (北大 大学院地球環境科学研究院)
資料名： 天気
巻： 57  号： 2  ページ： 111-112  発行年： 2010年02月28日 
JST資料番号： F0064A  ISSN： 0546-0921  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 標題の実験は,統計的ではなく,力学的DS(ダウンスケール)手法の一つである。一般的なGCMからの直接DSに代って,Kimura他(2007)は擬似温暖化実験手法を以下の通り提案した。1)現在気候の実験では6時間程度の間隔の再解析データを境界値とする地域気候モデルの過去再現実験を行う。2)将来気候のDSは,1)の再解析データに地球温暖化による大規模場の変化を加えたデータセットを境界値とする実験を行う。3)最後に,1)と2)を較べて国及び地域規模の気候の変を予測する。この実験を行う利点は,1)地域規模の現在気候の再現性の向上,及び2)データハンドリングの容易性である事を述べ,最後に,今後克服すべき問題点を指摘した。

シソーラス用語： 地球温暖化 ,  *気候変動 ,  気候モデル
準シソーラス用語： *議事温暖化実験 ,  数値実験 ,  ダウンスケーリング ,  現在気候 ,  過去気候 ,  地域規模

分類 (1件)： 気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (7件)：

• FREI, C. Heavy precipitation processes in a warmer climate. Geophys. Res. Lett. 1998, 25, 1431-1434
• 稲津將. 大は小を兼ねるのか : ダウンスケーリング. 『水循環環境科学』における分野横断的な議論のための入門解説-ダウンスケーリング・エアロゾル・層積雲・データ同化-. 天気. 2010, 57
• KAWASE, H. Downscaling of the climatic change in the Mei-yu rainband in East Asia by a pseudo climate simulation method. SOLA. 2008, 4, 73-76
• KAWASE, H. Intermodel variability of future changes in the Baiu rainband estimated by the pseudo global warming downscaling method. J. Geophys. Res. 2009
• KIMURA, F. Downscaling by pseudo global warming method. The Final Report of ICCAP. 2007, 43-46

タイトルに関連する用語 (3件)： 擬似 ,  温暖化 ,  実験