抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電力系統の擾乱に対する強靭さはその系統構成の影響を受け,一般的な傾向としては,擾乱の大きさに従って,放射状系統では徐々に信頼度が低下し,メッシュ状系統では最初の低下は小さいが,あるところから信頼度低下が大きくなる。本稿では,放射状系統とメッシュ状系統を用いた場合の特徴を示した。 1)送電線過負荷解消がなされない場合:放射状系統の場合はメッシュ状系統の場合に比較して,系統状態があまり厳しくない場合でも停電が発生するが,系統状態が厳しくなった場合の停電量の増加傾向は小さい。それに対し,メッシュ状系統では全停に至るケースが,系統状態が比較的巌しくなると放射状系統よりも多くなる。 2)送電線過負荷解消が最適になされる場合:送電線過負荷解消が理想的に実施されるなら,メッシュ状系統の場合の停電量は放射状系統の停電量より,系統状態の厳しさによらず小さい。 3)地域内の電源と負荷のバランスの影響:放射状系統では,地域内の電源と負荷がバランスしていれば,バランスしていない場合に比較して,平均的な停電量は小さくなる。しかし,メッシュ状系統では,地域内の電源と負荷のバランスについてさらに検討の必要がある。