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J-GLOBAL ID:201002220265102991   整理番号:10A0364598

細胞適合性リン脂質高分子ヒドロゲルでカプセル化することによる細胞機能の制御

Controlling cell functions by encapsulation with cytocompatible phospholipid polymer hydrogel
著者 (3件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 143-146  発行年: 2010年03月 
JST資料番号: L4468A  ISSN: 1382-3469  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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細胞工学の分野では,細胞の特殊機能を維持することが重要である。これを実現するために,著者らは,これまでに細胞培養期間中,細胞の機能を制御する新しいデバイスとして,高細胞適合性高分子ヒドロゲルを用いたソフトバイオデバイスを設計し,水溶性MPC高分子,ポリ(MPC-co-n-ブチルメタクリレート(BMA)-co-p-ビニルフェニルホウ酸(VPBA))(PMBV)およびポリビニルアルコール(PVA)から成る自然生成ヒドロゲル系を合成している。MPC高分子は,優れた生体適合性および細胞適合性を有し,そして細胞機能の変化を誘起しない。PMBV/PVAヒドロゲルは,細胞を含有するソフトバイオデバイスとして,高分子ネットワーク中に細胞をカプセル化し,固定化することができる。また,PMBV/PVAヒドロゲルは,糖化合物を添加することにより,可逆的に解離する。PMBV/PVAヒドロゲル中では細胞は殆ど増えないことから,PMBV/PVAヒドロゲル中では細胞は均一に増殖し,細胞サイクル相の分布がG0/G1相で同期していると仮定された。PMBV/PVAヒドロゲルは,捕捉された細胞の活性の低下を防ぎ,細胞を高機能性に維持することができることが期待された。本研究では,PMBV/PVAヒドロゲルに線維芽細胞(L929)および肝細胞(HepG2)を捕捉し,細胞機能を評価した。L292細胞の増殖および細胞周期相の分布をヒドロゲル中で調べた。また,細胞特有機能として,HepG2細胞からのアルブミン生産および放出を調べた。その結果,PMBV/PVAヒドロゲルは,細胞をヒドロゲル中にカプセル化することにより,細胞の過剰の増殖を抑え,均一な細胞周期相を有する規格化細胞を提供し,細胞特有機能が維持されることが分かった。
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分類 (2件):
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高分子固体の構造と形態学  ,  その他の高分子材料 
タイトルに関連する用語 (5件):
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